LCCのシニア向け割引運賃はあるのか?航空券をお得に予約する裏技も解説

空飛ぶ飛行機

登場からたった数年で日本国内各地、またアジア各地を結ぶまでに急成長を遂げたLCC。今では格安旅行の定番選択肢となっています。LCCのライバルと言えるJAL、ANA、スカイマークソラシドエアスターフライヤー、エアドゥといった航空会社はシニア向けの割引運賃を用意していますが、LCCの場合はどうなのでしょうか?こちらではその件、またLCCとは何なのか、LCCを利用する時の注意点、LCCの航空券をお得に予約する方法などについても合わせて解説していきます。

そもそもLCCとは?

LCCの概要(イメージ図)

そもそもLCCとは何なのでしょうか?LCCは、Low Cost Carrierの頭文字を取った言葉です。格安な運賃をウリにしている航空会社ということで、格安航空会社と言われることも多いです。LCCはこれまでの航空会社が無料で提供していた座席指定、受託手荷物、機内飲食といった各種サービスの有料化に踏み切り、格安運賃を実現しています。また、使用する旅客機の統一、ボーディングブリッジの廃止、客室乗務員による機内清掃なども行い、コスト削減に務めています。

LCCのビジネスモデルに関するより詳しい説明 – Wikipedia

日本国内に就航するLCCの一覧

2016年8月現在、日本国内に就航するLCCは19社にも及びます。その中でも路線数や知名度で群を抜いているのがピーチアビエーション、ジェットスタージャパン、そしてバニラエアの3社です。これら国内線も就航する日系LCCは、公式サイト上の案内表記も充実していて、またHISといった旅行代理店、るるぶトラベルといった旅行予約サイトでの航空券販売、ツアー販売にも対応していて、初めてLCCを利用する方であっても安心と言えます。

国内線と国際線を就航するLCC 国際線を就航するLCC
ピーチアビエーション
ジェットスタージャパン
バニラエア
エアアジアジャパン
春秋航空日本
春秋航空(中国)
タイガーエア台湾(台湾)
香港エクスプレス(香港)
エアプサン(韓国)
ジンエアー(韓国)
チェジュ航空(韓国)
ティーウェイ航空(韓国)
イースター航空(韓国)
セブパシフィック航空(フィリピン)
スクート(シンガポール)
タイガーエア(シンガポール)
ジェットスターアジア航空(シンガポール)
エアアジアX(マレーシア)
ジェットスター航空(オーストラリア)

LCCを利用する時の注意点

LCCの安さは魅力ですが、その反面、注意しなければいけない点があるのも事実です。以下、主な注意点です。航空券を予約する前に確認して下さい。なお、あくまでも概要となりますので、詳しくはLCC各社の公式サイト上で運送約款や利用規約を必ず確認して下さい。LCCを利用する時は、トラブルが起きないよう、分からないこと、心配なことは自分で調べる意気込みが必要になります。

  1. 航空券はネット予約が基本、電話予約や空港予約は手数料が高い
  2. セール航空券は競争が激しく直ぐに売り切れに、またその時に公式サイトへ繋がらないこともしばしば
  3. 入力ミスなど細かなで間違いであっても変更や取消が必要
  4. 運賃タイプによっては変更や取消ができない、またできる場合であっても手数料が高い
  5. チェックイン時間は厳守、またカウンターは空港の外れにあることが多く余裕をもった計画が必要
  6. 前後の座席間隔が狭い、同行者と隣り合わせになりたい場合も有料の座席指定が必要
  7. 受託手荷物の重さに厳しい、少しでも重量オーバーとなると追加料金が発生する
  8. 機内持込手荷物の重さ、サイズ、個数に厳しい
  9. 客室乗務員による荷物の上げ下げ、ブランケットや飲み物、食べ物などに関するサービスが無い
  10. 欠航や遅延が多い、またその場合に他社への振り替え便なども無い

シニア向けの割引運賃について

ピーチアビエーション(アクティブ60)

出典:ピーチアビエーション「アクティブ60」より

さてさて前置きが長くなりました。本題、LCCのシニア向け割引運賃はあるのかについてです。結論から言うと日本国内に就航するLCC19社は、今のところシニア向けの割引運賃は提供していません。ピーチアビエーションが60歳以上を対象にしたアクティブ60という割引運賃を設定していますが、あくまでもこれは期間限定で、常設のものではありません。

LCCの航空券をよりお得に予約するには、セールのタイミングを見計らう必要があります。セールは突然開始されるのではなく新路線就航、ダイヤ発表、毎週何曜日、毎月何日、月末月初などある程度決まったタイミングで行われることが多いです。売り切れになる前に、航空券を予約するにはいち早くセールの情報を掴む必要があります。各社のメールマガジン、Facebook、Twitter、LINEなどをこまめに確認するといいでしょう。

また、ピーチアビエーションやバニラエアといった一部のLCCは不定期で、グループ旅行者を対象にした団体割引運賃を設定することがあります。ご家族やご友人と旅行に出かける際は、シニア向け割引運賃の代わりに、団体割引運賃での航空券予約も検討してみる価値ありです。格安旅行の頼もしい味方、LCC。その良い点も悪い点も理解した上で、上手に付き合ってみて下さい。

スカイスキャナー:LCCにも対応した航空券価格の比較サイト

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